ゴールデンウィーク中、久しぶりに親族で集まり「あの実家、そろそろどうする?」という話が出た方も少なくないはずです。実際、不動産業界全体でも5月中旬以降は相続不動産の売却相談が一気に増える傾向があります。

ただ、「動き出そう」と決意しても、何から手をつければ良いか・本当に今が売り時なのかは判断が難しいところ。本記事では、5月の不動産市場の動向、GW明けに売却を進める段取り、そして売り時を判断するための4つの基準を整理します。

5月の中古戸建て市場の特徴

5月は不動産取引において「中間期」にあたります。春の繁忙期(2〜4月)が一段落し、梅雨〜夏の閑散期(6〜8月)に向かう過渡期です。

5月市場のポイント

項目

状況

買い手の動き

春に決まらなかった層が「妥協を含めた検討」段階へ

売り物件の在庫

春に出た新着物件が一巡、5月後半に新規出品が減少

内見数

4月のピークから1〜2割減

成約までの期間

平均60〜90日(物件状態と価格設定により幅あり)

買い手数は4月より減りますが、その分「真剣度の高い買い手」が残るタイミングでもあります。価格交渉の幅は広がる傾向にありますが、状態の良い物件は依然として動きます。

GW明けに売却を進める3ステップ

「動き出そう」と決めたら、以下の流れで進めるのが一般的です。

ステップ1: 物件の現状把握(GW明け〜2週間)

GW帰省で見てきた範囲で構いません。「不明点をリスト化する」のがこの段階のゴールです。

ステップ2: 査定取得(2〜3週間目)

査定は無料が一般的です。複数社の査定結果を見ることで、相場感がつかめます。

ステップ3: 売却方針の決定(査定取得後)

それぞれの収支シミュレーションを並べて比較し、家族(共有名義の場合は他の相続人)と合意形成を進めます。

「売り時」を判断する4つの基準

「今すぐ売るべきか、それとももう少し待つか」迷う方も多いはずです。判断材料として、以下4つの基準を紹介します。

基準1: 維持コストが収支を圧迫しているか

固定資産税・火災保険・見回り費用などの年間維持コストが、預貯金や年金からの持ち出しになっている場合、早期売却の合理性が高まります。

基準2: 建物の劣化が進んでいるか

築年数が古い物件は、半年〜1年放置するだけで査定額が下がるケースがあります。特に屋根・外壁・水回りは、放置による劣化が値段に直結します。

基準3: 周辺の売買事例が動いているか

近隣で同じような物件が成約している地域は、買い手の関心が高まっている証拠。逆に売り出し物件が滞留している地域では、価格を下げないと動きにくい傾向があります。

基準4: 相続人間の意見が一致しているか

共有名義の場合、相続人全員の合意がなければ売却は進みません。意見がまとまっている「今」が動きやすい時期です。時間が経つほど、相続人の状況変化(高齢化、新たな相続発生)で合意が困難になることもあります。

5月中に最低限やっておきたい3つのこと

最後に、GW明けの今月中にできることをまとめます。

  1. 登記簿謄本を取得する — オンライン申請で500円程度、最寄り法務局で当日取得も可能

  2. 査定を1社でも取る — 数値があれば家族と話す材料になります

  3. 相続人と「やる/やらないの方針」だけでも合意する — 細部は後でも、方針だけ決めておけば動き出せます

「全部準備してから動こう」と考えると、半年〜1年が簡単に過ぎてしまいます。まずは小さな1歩を踏み出すことが、6月以降の判断スピードを大きく左右します。


5月の市場特性を踏まえた相続不動産の売却ご相談は、株式会社サントでも承っています。「まだ売ると決めていない」「家族で話し合う材料が欲しい」段階のご相談も歓迎です。