「GWに久しぶりに実家に集まって、売却の話が少し出た」
「兄弟で話は始まったけれど、次に何をすればよいかが決められない」
「連休中にできなかったことを、5月のうちに進めたい」
相続した実家をお持ちのご家族から、GW明けにこうしたご相談を伺います。3月・4月は市場が活発ですが、GW明けから5月にかけては 「動きやすい中間期」 ともいえる時期で、じっくり段取りを組めるタイミングでもあります。
この記事では、5月の中古戸建て市場の特徴、GW明け3週間で進められる売却の段取り、売り時の4つの目安をご紹介します。
まず結論として|5月は「動きやすい中間期」
結論から申し上げます。GW明けの5月は、次の3つの理由で相続不動産の売却スタートに適した時期です。
- 4月のピークを外して、じっくり進められる:査定・書類集めに時間が取れる
- 年内引き渡しに向けたスケジュールに乗せられる:夏〜秋の売却完了が目安
- ご相続税の申告期限(10か月)に間に合わせやすい:多くのご相続で12月〜3月に発生した場合
順にご紹介していきます。
5月の中古戸建て市場|「動きやすい中間期」の特徴
5月の中古戸建て市場を、公的データと実務の観点でまとめます。
| 項目 | 5月の特徴 |
|---|---|
| 買い手の動き | 春に決まらなかった層が、条件を柔らかくして再検討する段階に入ります |
| 売り物件の在庫 | 春に出た新着物件が一巡し、5月後半は新規の出品がやや減る傾向 |
| 内見の動き | 4月のピークから1〜2割ほど落ち着く水準 |
| 成約までの期間 | 平均で60〜90日(物件の状態と価格設定で幅が出る) |
特に注目していただきたいのが「売り物件の在庫が5月後半は減る」という点です。売り手側の競合が減るため、新規に売り出す物件が買い手の目に留まりやすい時期でもあります。「春に売り時を逃してしまった」という感覚は、公的データを見る限り必ずしも当てはまりません。
GW明けの3週間で進められる売却の段取り
5月の3週間で、売却スタートに必要な準備を進められます。3つのステップに分けてご紹介します。
ステップ1|物件の現状把握(GW明け〜2週間目)
- 権利証(登記識別情報通知):ご自宅の書類棚・仏壇の引き出しなどを確認
- 固定資産税の課税明細書:直近の納税通知書に同封されている明細
- 確定測量図:手元にない場合は法務局で地積測量図の代替を確認
- 建物の現況確認:写真撮影、雨漏り・シロアリ・カビの状況確認
- 相続登記の状態確認:法務局で登記事項証明書を取得(1通600円)
これらは5月の第1週で概ね揃えられます。すべて完全にそろえる必要はなく、手元にある書類だけで一度査定を依頼する のが実務的です。
ステップ2|査定を取って相場感をつかむ(2〜3週間目)
査定はほとんどの会社で無料です。訪問査定でも1〜2週間で結果が出ますので、5月中に相場感をつかめる目安となります。
ステップ3|売却方針を決める(査定取得後)
- ご兄弟・ご家族で査定結果を共有
- 「仲介 vs 買取」の判断を、実質手取り・期間・稼働で比較
- 売却時期を設計(年内完了か、翌年3月までか、特例期限まで待つか)
- ご相続登記が未了の場合は、司法書士に相談
ご家族の話し合いで意見が割れる場合は、数字を並べた比較資料 を起点にされるのが平行線を避ける近道です。
「売り時」を見極める4つの目安
目安1|維持コストが、ご家計の負担になっていないか
戸建て空き家の維持コストは 年14〜38万円 です。ご家計の状況と照らして「毎年これだけの持ち出しが続くか」を確認されるとよいでしょう。5年で 70〜190万円 が積み上がります。
目安2|建物の劣化が進んでいないか
屋根の傷み、外壁のひび、雨漏り、シロアリなど、建物価値の低下につながる劣化は、時間とともに加速します。「まだ大丈夫」と感じている状態も、次の台風・地震で悪化する可能性があります。年に1回の点検 を目安に、劣化の兆候を早めに把握されるのが安心です。
目安3|周辺の売買事例が動いているか
近隣で売却事例が続いている地域は、市場が活発です。国土交通省の 不動産取引価格情報 や、REINSの成約データで、ご自身の物件がある地域の直近取引を確認できます。「近所で同じくらいの広さの家が○○円で売れた」という情報は、査定額の妥当性を判断する材料になります。
目安4|ご相続人間で、意見が一致しているか
意見が割れているまま売り出すと、途中で手続きが止まるリスクがあります。ご兄弟・ご親族で「売却する/保有する」の方向性が概ね一致してから売却を始められるのが、後々のトラブルを避ける近道です。5月のGW明けは、話し合いの延長線上でこの意思確認を進めやすい時期でもあります。
5月中に最低限やっておきたい3つのこと
売却まで決められない段階でも、5月中に進めておくとよい3つがあります。
- 相続登記の状態を確認する:登記事項証明書を1通取得(法務局で600円)
- 固定資産税の課税明細書を確認する:土地・建物の税評価額を把握
- 1〜2社に査定を依頼する:売却するかまだ決まっていなくても無料で依頼可能
この3つが揃えば、いつ売却を決断されても スタート台 に立てます。「まだ売る気になれない」というご家族でも、この3つは進めておくとご家族の判断材料が揃います。
サントの現場から|関西の相続不動産のいま
大阪府東部を中心に空き家の買取・再販を行うサントでは、この時期に次のようなご相談が寄せられます。
- 3月に相続が発生し、GWにご兄弟で集まったご家族から
- 「相続登記の期限(2027年3月末)が気になり始めた」というご家族から
- 「空き家3,000万円特別控除(2027年12月末)に間に合わせたい」というご家族から
- 親の介護と実家の管理が重なっているご家族から
関西の中古戸建て市場は、19か月連続で在庫増(近畿レインズ2025年12月)と活況が続いており、5月からのスタートでも年内引き渡しは十分現実的です。
よくあるご質問|FAQ
Q1. 相続登記が済んでいなくても、売却のご相談はできますか?
はい、大丈夫です。相続登記の完了は、実際の売買契約(引き渡し)までに間に合わせれば問題ありません。査定・ご相談段階では登記未了でも構いません。サントではリーガルパートナーの司法書士・行政書士と連携しており、登記〜売却まで一貫してお手伝いいたします。
Q2. 共有名義で、ほかのご相続人と連絡が取りづらい場合は?
共有名義の実家を売却する場合、原則としてご相続人全員の同意が必要です。連絡が取れないご相続人がいらっしゃる場合、まず戸籍調査でご住所を特定するところから始めます。10年以上連絡が取れないご相続人については、家庭裁判所を通じた手続き(不在者財産管理人の選任等)が必要となります。手続きに数か月かかる場合もあるため、早めのご相談が安心です。
Q3. 仲介と買取、どちらがよいですか?
ご家族の状況で分かれます:
仲介が向くご家族:好立地・築浅、3〜6か月の時間を確保できる、少しでも高く売りたい
買取が向くご家族:遠方在住、早期完了を優先、築年数が古い、狭小地・底地・借家人付き
両方の査定を取って比較されるのがおすすめです。
Q4. GW明けから始めて、年内に売却完了できますか?
可能です。買取なら1〜2か月で完了、仲介でも3〜6か月なので、5月から始めれば 年内完了・翌年3月確定申告 のスケジュールに乗せられます。空き家3,000万円特別控除の期限(2027年12月末)にも十分間に合います。
Q5. 相続税の申告期限に間に合うか心配です。
相続税の申告期限は、被相続人がお亡くなりになった翌日から 10か月以内 です。この期限までに納税資金の準備が必要です。実家を売却して納税資金に充てるご家族の場合、GW明けからのスタートで十分間に合います。売却完了の見込みが立てば、税務署に「延納」や「物納」の申請も含めて相談できます。
まとめ|GW明けは相続不動産のスタートに適した時期
5月からの売却スタートのポイントを振り返ります。
- 5月は「動きやすい中間期」:4月のピークを外して、じっくり進められる
- 3週間の段取り:現状把握 → 査定 → 方針決定
- 売り時の4つの目安:維持コスト、劣化、周辺事例、ご相続人の合意
- 最低限やっておきたい3つ:登記状態確認、課税明細書確認、査定依頼
「GWに家族で話が出た」という段階から、5月の3週間で具体的な段取りを進められます。年内引き渡し、翌年3月確定申告のスケジュールに向けて、まずは無料査定と登記状態の確認から始めてみてはいかがでしょうか。
東大阪・八尾・大阪市で相続した実家をお持ちの方へ
株式会社サントは、東大阪市・八尾市を中心に大阪府内全域で空き家の買取・再販を行ってきました。GW明けからのご相談から、査定、相続登記の司法書士連携、年内引き渡しに向けたスケジュール設計まで、ご家族の窓口として一貫してお手伝いいたします。査定・ご相談は無料、判断材料としてご利用いただけます。
