解説
プロパンガス(LPガス、液化石油ガス)とは、プロパンを主成分とする可燃性ガスで、ボンベに液化充填して供給される燃料です。都市ガス未整備地域や戸建て住宅で広く使用されています。発熱量は都市ガス(13A)の約2.2倍で、コンロや給湯器は都市ガス用と仕様が異なります。配管工事が不要で導入しやすい反面、ボンベ交換やメーター検針の手間があり、料金は自由価格制で供給会社により大きく異なるのが特徴です。災害時はボンベ単位での供給のため、被災地での復旧が比較的早いという特性もあります。集合住宅や戸建てを問わず、屋外設置のボンベから減圧されて宅内へ供給されます。
関連法令・制度
液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律(液石法)で保安基準と取引ルールが定められています。供給会社は経済産業省の登録が必要で、保安管理や定期点検(4年に1回以上の供給設備点検)が義務付けられています。料金の透明化のため、契約時の料金表開示や標準的な料金メニューの公表が求められています。一般社団法人全国LPガス協会が業界自主基準を整備しています。
空き家所有者にとっての意味
プロパンガス利用の空き家では、長期不在時のガス停止手続き(閉栓)が可能で、基本料金の停止により維持費を抑えられます。再開時は開栓立会いと点検が必要となります。給湯器やコンロの経年劣化(10〜15年程度で更新目安)の確認も重要です。供給会社の変更は法律上可能ですが、配管所有権の取扱いや解約金の有無を契約書で確認することが必要です。都市ガス整備済み地域への引っ越し・売却時には、ガス種の違いによる機器の交換要否を確認します。
よくある誤解・注意点
「LPガスは料金が高い」と一括りにされがちですが、自由価格制のため供給会社により差があり、比較検討の余地があります。料金不透明性に関する苦情が報告されていたため、現在は料金透明化の動きが進んでいます。また「都市ガスの方が安全」というのも誤解で、適切な点検・管理がなされていれば安全性の差は限定的です。
