解説

アライグマは、北米原産の外来動物で、戦後にペット・観賞用として日本に持ち込まれた後、野外に逸出して定着しました。体長40〜60cm、尾は縞模様、目のまわりの黒い模様が特徴です。 ハクビシンより一回り大きく、攻撃性も高い 点が大きな違いです。

空き家・住宅まわりでの被害

  • 屋根裏・床下への侵入:体が大きいため、侵入口を破壊しながら入ることがある

  • 家屋の損傷:器用な前足で板や金網を引き剥がす

  • 糞尿被害:屋根裏での生活で天井のシミ・悪臭が発生

  • 農作物・ペット被害:作物・池の魚・小動物まで広く食べる

  • 感染症リスク:狂犬病ウイルスの宿主になりうるとされ、咬まれた場合は医療機関の受診が必要

ノミ・ダニなど寄生虫の持ち込み

アライグマも ノミ・ダニ・回虫 など多くの寄生虫を保有しています。屋根裏や床下に住み着かれると、これらが室内に広がり、人やペットを吸血する二次被害が出ます。特に アライグマ回虫 は人に感染すると神経症状を起こすケースが報告されており、糞や巣材に触れる際は手袋・マスクの着用が必須です。

法律上の取り扱い

アライグマは 外来生物法 により 特定外来生物 に指定されており、 飼育・運搬・販売・野外への放出が原則禁止 です。違反は懲役・罰金の対象になります。捕獲する場合は、自治体への事前相談と 鳥獣保護管理法 上の許可手続きが必要です。

空き家所有者にとっての意味

大阪府では「第5期大阪府アライグマ防除実施計画」が運用されており、府内市町村と連携した捕獲が進められています。屋根裏で大きめの足音や鳴き声が聞こえる場合は、ハクビシンだけでなくアライグマの可能性も視野に、お早めに自治体窓口へご相談ください。

関連用語