解説

モルタルは、セメント・砂・水を練り混ぜた建築材料で、コンクリートよりも砂利を含まないぶん細かい部分の仕上げに適しています。住宅では、外壁の下地材や仕上げ材、ブロック塀の目地、タイルの接着、屋根の漆喰補修など幅広く使われています。1980年代以前の木造住宅では、外壁仕上げに「モルタル+ペイント」が主流でした。

空き家所有者にとっての意味

モルタル外壁は、経年で クラック(ひび割れ) や、塗膜の劣化、浮き、剥離が起きやすい仕上げです。とくに、空き家のように定期的なメンテナンスが行われにくい建物では、ひびから雨水が入り込んで内部の木材を傷めたり、剥離したモルタルが落下してお隣の方に被害を与えるリスクが出てきます。落下事故は民法717条「工作物責任」の対象になりやすい場面のひとつです。

点検と対応

外壁の点検では、地上から見える範囲で 髪の毛より細いひび・幅0.3mm以上のひび・塗膜のチョーキング(白く粉が吹く現象) を確認されると参考になります。劣化が進んでいる場合は、シーリング(コーキング)の打ち直しや、外壁の塗装メンテナンス、場合によってはサイディングへの張り替えが必要になります。築古物件で全面改修が現実的でない場合は、現況のままでの売却・解体も選択肢になります。

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