解説
地震は、地殻変動や断層運動によって発生する地面の揺れで、建物や構造物に大きな影響を与える自然災害です。住宅まわりでは、本体の倒壊だけでなく、屋根材の脱落、ブロック塀の倒壊、外壁モルタルの剥落、家具の転倒などが起きやすくなります。長期間管理が行き届いていない空き家では、シロアリや腐朽菌で柱・土台が傷んでいることがあり、地震被害を受けやすい状態になっていることがあります。
関西と地震
関西エリアでは、1995年(平成7年)の阪神・淡路大震災(兵庫県南部地震)が最大の被害をもたらしましたが、近年では 2018年6月の大阪府北部地震(最大震度6弱)でも、高槻市の小学校のブロック塀倒壊で死亡事故が発生したほか、東大阪・八尾・大阪市内でも震度4〜5弱を観測し、住宅まわりに被害が出ました。古いブロック塀や瓦屋根の物件は、次の地震に備えた点検と整備が重要です。
空き家所有者にとっての意味
地震で空き家の外壁・屋根材・塀などが落下し、お隣の方や通行人の方にご迷惑がかかった場合、民法717条「工作物責任」にもとづいて持ち主の方が賠償の責任を問われる可能性があります。「自然災害だから免責」と考えられがちですが、裁判例では、毎年起こりうる範囲の地震や強風は建物の側に不具合があったと見られやすい傾向です。地震保険・施設賠償責任保険の加入と、年1〜2回の外まわり点検が、基本的な備え方になります。
