解説

積雪は、降った雪が地表や建物の屋根に積もる現象です。新雪は1立方メートルあたり50〜150kg、しまり雪は150〜300kg、ザラメ雪は300〜500kgと、密度が増すほど重量が増加します。空き家まわりでは、屋根への積雪が過荷重となって 建物の倒壊を引き起こすケースが、北陸や東北、関西の山間部などで毎年報告されています。とくに豪雪地帯では、雪下ろしが行われない空き家の倒壊が地域の課題となっています。

空き家で気をつけたい点

  • 屋根への積雪:構造に余裕のない古い建物では、雪下ろしや融雪設備が必要

  • 給湯器・水道管の凍結:水抜きをしないと冬場に破裂する場合があり、修繕費は10〜20万円程度

  • 雨どいの破損:屋根からの落雪で雨どいが押しつぶされるケース

  • カーポート・物置の倒壊:積雪荷重で潰れ、お隣の被害につながることがあります

空き家所有者にとっての意味

豪雪地帯の空き家は、冬の間に状況が大きく変わりやすく、年に一度の見回りでは間に合わないことがあります。地元の 雪下ろし業者・見守りサービスの活用や、雪の重みで倒壊した場合の 火災保険の雪害補償の確認、長期保有が難しい場合の売却・解体の検討など、地域に合わせた備えが現実的です。倒壊被害がご近所の方に及んだ場合は、民法717条「工作物責任」が論点になることもあります。

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