解説

シックハウス(シックハウス症候群)とは、住宅の室内空気汚染により居住者に頭痛、目・鼻・喉の刺激、めまい、吐き気などの症状が生じる現象を指します。主な原因物質は、建材や接着剤から放散されるホルムアルデヒド、トルエン、キシレンなどの揮発性有機化合物(VOC)です。2003年7月施行の改正建築基準法により、住宅の建材使用制限と機械換気設備の設置が義務化されました。新築住宅では24時間換気システムの設置が必須となり、ホルムアルデヒド放散量に応じてF☆☆☆☆(フォースター)などの等級表示が定められています。空き家を再利用する場合も、これらの基準を理解した上での対応が望まれます。

関連法令・制度

建築基準法第28条の2でシックハウス対策の規制が定められており、クロルピリホスの使用禁止、ホルムアルデヒドの内装仕上げ制限と換気設備設置義務が規定されています。厚生労働省は室内濃度指針値を13物質について公表しています。F☆☆☆☆建材は使用面積制限なし、F☆☆☆は制限付き使用となります。

空き家所有者にとっての意味

長期間閉め切られた空き家では、室内に化学物質が滞留している可能性があります。再利用前には十分な換気を行い、必要に応じて室内空気質測定(VOC測定)を実施することが望まれます。リフォームで新建材を多用する場合は、F☆☆☆☆等級の建材選択や24時間換気の稼働で対策が可能です。中古住宅の売却時に化学物質過敏症の方への配慮として、使用建材の情報提供が信頼性向上につながります。

よくある誤解・注意点

「新築だけの問題」と思われがちですが、リフォーム後にも同様の症状が出る場合があります。また自然素材であれば全く安全とは限らず、カビ・ダニアレルゲンも同様の症状を引き起こすことがあるため、原因の特定が重要です。

関連用語