解説

空き家バンクは、市町村や地域団体が運営する空き家情報の提供制度で、売却・賃貸を希望する空き家所有者から物件情報の登録を受け、移住・定住希望者や住み替え希望者に対して情報を提供する仕組みです。多くの自治体では公式ホームページや専用サイトで物件情報を公開しており、国土交通省が運営する全国版空き家・空き地バンクでは、複数自治体の情報を横断的に検索できます。空き家バンクを通じて成約した場合、登録手数料や仲介手数料の補助、リフォーム補助、引越し補助など、自治体ごとにさまざまな支援措置が用意されていることがあります。

関連法令・制度

空家等対策特別措置法に基づき各市町村が策定する空家等対策計画のなかで、空き家バンクは流通促進の中心的な取組みとして位置付けられています。なお、空き家バンクそのものは税制ではありませんが、関連する補助金や減税措置と組み合わせて活用されることが多いため、税務上の検討事項としても重要です。

空き家所有者にとっての意味

遠方に住んでいて自分で買い手を探すのが難しい、不動産会社に依頼してもなかなか動きがない地方の空き家でも、空き家バンクに登録することで地域外の移住希望者などに情報を届けられます。自治体によっては成約時の所有者向け補助金や、買い手側のリフォーム補助の対象となり、結果として早期売却や良好な活用につながるケースがあります。譲渡所得が出る場合は3,000万円特別控除取得費加算特例の適用可否もあわせて確認するとよいでしょう。

よくある誤解・注意点

空き家バンクは情報提供の仕組みであり、物件の調査や契約交渉は基本的に当事者間または提携不動産事業者を介して行われます。媒介契約の有無や成約後の手続は自治体ごとに異なるため、登録前に運営要綱を確認することが大切です。※詳細は各市町村ホームページや全国版空き家・空き地バンクでご確認ください。

関連用語