解説

訪問査定は、不動産会社の担当者が現地に出向き、建物の状態・設備の劣化具合・日当たり・前面道路の状況・近隣環境・敷地境界などを直接確認したうえで査定価格を算出する方法です。簡易査定では把握できない物件固有の事情を反映できるため、より実勢に近い価格が提示されます。所要時間は1〜2時間程度、結果が出るまでは数日かかるのが一般的です。室内に入って見るため、所有者または鍵を預かる代理人の立ち会いが必要です。媒介契約を前提に依頼するケースが多く、媒介契約の根拠資料として査定書が交付されます。

関連法令・制度

宅地建物取引業法第34条の2第2項に基づき、訪問査定でも査定価格の根拠を明示する義務があります。住宅性能評価や建物状況調査(インスペクション)と組み合わせる場合もあります。

空き家所有者にとっての意味

相続した空き家を本格的に売却するなら、訪問査定で建物や敷地の実態を確認してもらうことが重要です。雨漏りや傾き、シロアリ被害などは現地でしか分かりません。これらが事前に把握されていれば、契約不適合責任のリスクを減らすため告知書に正確に記載でき、トラブル防止につながります。担当者の対応や物件への関心度を見極める機会にもなるため、業者選びの判断材料としても活用しましょう。

よくある誤解・注意点

訪問査定を受けたからといってその業者と必ず媒介契約を結ぶ義務はありません。比較のために複数社に依頼することは一般的で問題ありません。ただし時間と手間がかかるため、簡易査定で絞り込んでから依頼するのが効率的です。

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