解説
簡易査定は、別名「机上査定」とも呼ばれ、不動産会社が現地を訪問せず、所在地・面積・築年数・近隣の成約事例などの情報をもとに机上で算出する査定方法です。短時間で結果が出るためスピーディーに相場感を得たい場合に適しています。ネットの一括査定サービスや電話・メールでのやりとりのみで完結することが多く、依頼者の負担も少ないのが特徴です。ただし、建物の劣化状況や敷地の高低差、越境物の有無などは反映されないため、最終的な売出価格を決める段階では訪問査定の補完が望ましいとされます。
関連法令・制度
査定そのものは法律上の定義はありませんが、業者が査定価格を提示する際は宅地建物取引業法第34条の2第2項により根拠の明示義務があります。簡易査定でも、近隣事例などの裏付け資料を要求できます。
空き家所有者にとっての意味
遠方に住んでいて空き家の現地確認が難しい場合や、まだ売却するかどうか迷っている段階で目安を知りたい場合に有効です。複数社の簡易査定を比較することで、地域の相場観をつかむ第一歩になります。ただし、簡易査定だけで媒介契約まで進めるのではなく、本格的に売却を決める段階では訪問査定を受け、建物の状態を踏まえた精度の高い価格を確認することが望ましいでしょう。
よくある誤解・注意点
簡易査定の数字は「もし平均的な状態なら」という前提で算出されています。老朽化が進んだ空き家や残置物が多い物件では、訪問査定で大きく下方修正されることがある点に留意してください。
