解説

査定は、売却を検討する不動産について、宅地建物取引業者が周辺相場や成約事例、物件の状態などをもとに売れる見込みのある価格を算出する作業です。査定価格はあくまで業者の意見価格であり、実際の成約価格を保証するものではありません。査定方法には、現地に行かず資料のみで算出する簡易査定(机上査定)と、現地を訪問して建物の状態や敷地条件を確認する訪問査定があります。複数社の査定を比較することで、相場感をつかみ、依頼する業者選びの判断材料にもなります。査定書は媒介契約の根拠資料としても重要です。

関連法令・制度

宅地建物取引業法第34条の2第2項により、業者は媒介契約締結時に査定価格の根拠を依頼者に明示する義務があります。根拠資料として近隣の成約事例や公示地価などが用いられます。

空き家所有者にとっての意味

相続した空き家の売却を考える際、まず査定を受けることで自宅の市場価値を客観的に把握できます。複数社に査定依頼することを「相見積もり」と呼び、相場感を養うためにも有効です。ただし、査定価格が高い業者を選びがちですが、根拠が不十分な高査定は実際には売れず値下げを繰り返す結果になることもあります。価格の根拠と販売戦略を併せて比較し、現実的な査定額を提示する業者を選ぶことが、納得のいく売却への近道となります。

よくある誤解・注意点

査定価格=売却価格ではありません。最終的な売出価格は所有者と業者が相談して決めるもので、市場反応によって調整されます。査定はあくまで判断材料の一つとして活用しましょう。

関連用語