解説

地盤調査とは、建築予定地の地盤の支持力、地層構成、地下水位などを調べる調査の総称です。戸建て住宅では、スウェーデン式サウンディング試験(SWS試験、現スクリューウェイト貫入試験)が最も一般的で、ロッドを地中に貫入させて地盤の硬軟を測定します。中高層建築や軟弱地盤の物件では、ボーリング調査と標準貫入試験(N値測定)が用いられます。表面波探査法、平板載荷試験などの工法もあります。調査結果に基づき、ベタ基礎・布基礎・杭基礎などの基礎形式や、必要に応じた地盤改良工法(表層改良・柱状改良・小口径鋼管杭など)が選定されます。2000年の建築基準法改正以降、新築戸建てでは事実上の必須プロセスとなっています。

関連法令・制度

建築基準法施行令第38条および告示第1113号で、地盤の許容応力度算定の方法が定められています。住宅瑕疵担保責任保険の加入条件として、地盤調査と適切な基礎設計が要件となっています。日本建築学会の「小規模建築物基礎設計指針」も実務で参照されます。地盤調査の結果報告書は10年間の保管が推奨されます。

空き家所有者にとっての意味

既存の空き家を解体して新築する場合、原則として地盤調査が再度必要です。費用相場はスウェーデン式サウンディングで5〜10万円程度、ボーリング調査で20〜30万円程度です。調査の結果、地盤改良が必要となる場合は、追加で50〜150万円程度の工事費が発生することがあります。建築前の旧家屋がある場合、解体後の地盤を再評価する必要があります。土地売却時にも、地盤調査結果があると買主への情報提供として有用です。

よくある誤解・注意点

「隣地で問題なければ自地も大丈夫」とは限らず、近接していても地層が異なる場合があります。また調査ポイント数が少ないと、敷地内のばらつきを把握しきれないことがあります。盛土造成地や河川・水田の埋立地では入念な調査が推奨されます。

関連用語