解説

鉄筋コンクリート造とは、引張力に強い鉄筋と圧縮力に強いコンクリートを組み合わせた建築構造で、RC造(Reinforced Concrete造)と呼ばれます。両材料の特性を補完し合うことで、耐震性・耐火性・耐久性に優れた建物となります。マンションや中高層ビル、堅牢な戸建て住宅に採用されます。施工方法としては、現場で型枠にコンクリートを打設する現場打ち工法と、工場でパネルを製造するプレキャスト工法があります。法定耐用年数は住宅用で47年と定められており、構造体としては適切な維持管理により60〜100年以上使用される事例もあります。重量があるため、地盤の支持力が重要となります。

関連法令・制度

建築基準法施行令第3章第6節にRC造の構造規定があります。コンクリートの強度はJIS A 5308(レディーミクストコンクリート)で規定され、設計基準強度Fcは18〜36N/mm²程度が一般的です。かぶり厚さ(鉄筋を覆うコンクリートの厚み)の最低基準も定められています。

空き家所有者にとっての意味

RC造の空き家では、外壁のひび割れ(クラック)、鉄筋の露出やサビ汁、コンクリートの中性化が主な点検ポイントです。屋上防水の劣化は雨漏りに直結するため、10〜15年ごとの更新が推奨されます。解体費用は坪あたり7〜10万円程度と高額で、騒音・振動への配慮も必要です。一方で資産価値が長く保たれやすく、賃貸活用や売却の選択肢も比較的広がります。

よくある誤解・注意点

「RC造なら手入れ不要」と考えられがちですが、コンクリートも経年で中性化が進み、内部鉄筋の腐食につながることがあります。外壁の白い析出物(エフロレッセンス)や鉄筋露出は内部劣化のサインとして注意が必要です。

関連用語