解説
結露とは、空気中の水蒸気が露点温度以下の冷たい表面に触れて水滴となる現象です。住宅では、窓ガラス・サッシ枠・北側の壁・押入れ内・浴室天井などに発生する表面結露と、壁内部や天井裏で発生する内部結露(壁体内結露)があります。室内外の温度差が大きい冬季に多く見られ、暖房・調理・入浴・洗濯・呼吸などによる室内湿度の上昇が要因となります。表面結露はカビやダニの原因となり、内部結露は断熱材の機能低下や木材腐朽を引き起こすため、住宅の長寿命化には結露対策が重要です。複層ガラス、断熱サッシ、適切な断熱施工、計画換気が主な対策となります。
関連法令・制度
住宅性能表示制度では断熱等性能等級が定められており、等級4以上が省エネルギー対策等級に相当します。改正建築物省エネ法により2025年4月から原則すべての新築住宅に省エネ基準適合が義務化されました。住宅金融支援機構の【フラット35】Sでも断熱性能の基準が設けられています。
空き家所有者にとっての意味
空き家では暖房がなく一見結露しにくく見えますが、雨天時の湿気こもりや、季節の変わり目の温度変化により結露が発生することがあります。長期放置でカビや木材劣化を招くため、定期的な換気と湿度管理が重要です。結露の根本対策としては、窓を内窓追加や複層ガラス化で断熱性能を高める方法があり、内窓設置で1か所10〜20万円程度が目安です。「先進的窓リノベ事業」など国の補助制度の対象となる場合もあります。
よくある誤解・注意点
「結露は冬だけの問題」とされがちですが、夏季に冷房された室内側へ高温多湿の外気が侵入することで逆転結露が壁内で生じることもあります。また「換気すれば解決」も限定的で、断熱性能とのバランスが重要です。
