解説

排水トラップは、キッチン・洗面・浴室・トイレ・洗濯機置場などの排水管に組み込まれた、S字またはU字の曲がりの部分です。常に水を溜めておくことで「水のフタ(封水)」となり、下水のニオイ・害虫・有害ガスの上がりを防ぐ 重要なしくみです。形状によって、S字トラップ・P字トラップ・U字トラップ・椀型トラップなどの種類があります。

空き家で起きる「干上がり」

空き家では水が使われないため、排水トラップ内の水が蒸発し、封水の機能が失われていきます。蒸発のスピードは気温や湿度にもよりますが、おおむね1〜2か月で干上がるとされています。封水がなくなると、次のような不具合が出てきます。

  • 下水のニオイが室内に上がる(「実家を開けたらカビ臭い」原因の多くはここ)

  • 排水管経由でゴキブリ・ハエなどの害虫が侵入

  • 下水のガス(有害な硫化水素を含むことも)が室内に流れ込む

空き家所有者にとっての意味

月に1回程度の 通水で、各排水トラップに水を流して封水を保つことが、空き家管理のいちばんシンプルで効果が高い対策のひとつです。長期間ご不在になる場合は、排水口に水を入れたペットボトルなどでフタをすることで、蒸発を遅らせる方法もあります。市販の「封水蒸発防止剤」を使うのも選択肢です。

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