解説

遺品整理とは、亡くなった方が所有していた家具、衣類、書籍、写真、書類、貴重品などの物品を、ご家族や関係者が整理し、形見分け・保管・寄付・処分などに仕分けていく作業です。相続に関わる重要書類(権利証、契約書、通帳、保険証券など)の発見、思い出の品の保存、その他の処分という流れで進めるのが一般的です。近年は核家族化や遠方居住、相続人の高齢化などを背景に、専門の遺品整理士が在籍する業者へ依頼するケースが増えています。業者は仕分け、搬出、清掃、貴重品の捜索、買取査定までをワンストップで対応します。

関連法令・制度

遺品整理業務は法律で許可制とはなっていませんが、廃棄物を扱う場合は一般廃棄物収集運搬業の許可が必要です。買取を行う場合は古物商許可、不用品の運搬を伴う場合は産業廃棄物収集運搬業の許可も関わります。一般社団法人遺品整理士認定協会が認定する「遺品整理士」資格は、業界の信頼性を示す目安となります。

空き家所有者にとっての意味

遺品整理の費用は部屋数や物量により異なり、1Kで3〜8万円、2DKで9〜25万円、4LDK以上の戸建てで20〜80万円程度が目安ですが、地域差があります。相続人の方々で時間をかけて整理する場合は費用を抑えられますが、遠方居住や時間的制約がある場合は専門業者の利用が現実的です。業者選びでは、必要な許可を保有しているか、見積もりが明朗か、貴重品発見時の対応方針、買取査定の有無などを確認するとよいでしょう。複数業者からの相見積もりが基本です。

よくある誤解・注意点

相続手続きが完了する前に重要書類を処分してしまうと、後から不利益が生じる場合があります。預貯金通帳、不動産権利証、保険証券、年金関連書類などは必ず保管しておきましょう。また、極端に安い見積もりを提示する業者は、後から追加請求するケースや、不法投棄のリスクがあるため注意が必要です。

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