解説

境界確定は、土地の境界線を法的に確定させる手続きで、土地家屋調査士が公図・登記情報・現地の境界標などをもとに調査し、隣接する土地の所有者(隣地所有者)立会いのもとで境界点を確認・合意するプロセスです。合意が得られると筆界確認書(境界確認書)を取り交わし、必要に応じて境界標(コンクリート杭・金属プレートなど)を設置します。境界確定が済んでいる土地は売買時のトラブルが少なく、価値評価も安定します。また、境界確定の成果として確定測量図が作成され、確定測量売買の根拠資料となります。

関連法令・制度

不動産登記法第123条以下の筆界特定制度により、当事者間で合意できない場合に法務局が筆界を特定する制度もあります。土地家屋調査士法に基づき、登記関連の境界調査は土地家屋調査士が行います。

空き家所有者にとっての意味

長らく放置されていた空き家では、境界標が地中に埋もれていたり、隣地との境界が曖昧なケースが少なくありません。売却前に境界確定を行うことで、確定測量図に基づいた実測売買が可能となり、買主の安心感が高まり成約しやすくなります。費用は規模や隣地数によりますが30〜80万円程度かかるのが一般的です。境界紛争が発覚すると解決に時間と費用がかかるため、早めの確定が望ましいでしょう。隣地所有者が高齢化や転居で立会いに応じられないと進められないため、可能なうちに着手することが推奨されます。

よくある誤解・注意点

境界確定は隣地所有者全員の合意が必要なため、相続未了などで権利関係が複雑だと長期化することがあります。早めに状況を把握し、計画的に進めることが重要です。

関連用語