解説
強風は、気象庁の予報用語で「平均風速がおおむね10m/s以上15m/s未満」の風を指し、これより強くなると「暴風」と区別されます。台風以外でも、冬の季節風、寒冷前線通過時、春一番、雷雨時など、年間を通じて発生する可能性があります。住宅まわりでは、屋根材の脱落、雨どいの外れ、看板やアンテナの落下、室外機の傾き、植木鉢や物干し竿の飛散などが代表的な被害です。
空き家で起きやすい飛散物トラブル
長期間管理が行き届いていない空き家では、屋根材の固定が緩んでいたり、コーキングが劣化していたり、看板や雨どいが外れかかっていたりすることがあります。強風でこれらが飛散し、お隣の建物や車両、通行人の方に被害が及ぶケースは、民法717条「工作物責任」が問われる代表的な場面のひとつです。所有者には条文上の免責規定がないため、「過失がなくても責任が問われる仕組み」と呼ばれています。
備えと予防策
年に1〜2回、屋根まわり・看板・雨どい・室外機の固定状況を点検
植木鉢・物干し竿・ベランダの物を屋内へ片付ける(強風予報時)
施設賠償責任保険など、空き家の事故をカバーする保険への加入を検討
古い瓦や金属屋根は、釘の浮き・板金の浮きを業者さんに確認してもらう
