「久しぶりに帰った実家の屋根裏で、夜中に物音がした」
「ご近所から『屋根の上に何かいる』とご連絡があった」
「軒下から糞が落ちていて、ハクビシンが住み着いているかもしれない」
遠方の実家をお持ちのご家族から、こうしたご相談を伺うことがあります。東京都環境局のデータによれば、ハクビシンの相談件数は 2018年98件 → 2025年183件 と、10年で約2倍に増加しています。空き家がハクビシンのねぐらになるケースも増えており、被害が拡大する前の予防が重要となっています。
この記事では、東京都のデータ、空き家がねぐらに選ばれる3つの条件、ご家族ができる予防策、自治体の支援制度、被害を受けた場合の対応をご紹介します。
まず結論として|「住み着かれる前」の予防が対策の要
ハクビシン対策は、住み着かれた後の駆除より 住み着く前の予防 の方がはるかに効果的で費用も抑えられます。要点は次のとおりです。
- ねぐらを与えない:屋根・外壁・軒下の隙間を塞ぐ
- 餌を残さない:庭の果樹・生ゴミ・野菜くずを片付ける
- 侵入経路を断つ:屋根に届く庭木を剪定する
- ご近所と情報共有:目撃情報が入ったら早めに対策
順にご紹介していきます。
東京の相談件数は10年で約2倍|2018年98件→2025年183件
| 年 | 相談件数(東京都) |
|---|---|
| 2018年 | 98件 |
| 2025年 | 183件 |
東京都環境局のアライグマ・ハクビシン対策データによれば、10年で相談件数は約2倍。都心・郊外を問わず、住宅街での目撃情報が増えています。大阪府でも同様の傾向が見られ、東大阪・八尾・大阪市でも 「ハクビシンかも」というご相談 が寄せられる場面が増えています。
ハクビシンは特定外来生物ではありませんが、農作物被害・住宅被害を及ぼす有害鳥獣として、多くの自治体で防除の対象となっています。
なぜ空き家が狙われるのか|静けさ・隙間・庭木の3条件
ハクビシンが空き家を住み家に選びやすい理由は、3つの「住みやすさ」 で説明できます。
1|物音・人の気配がない
ハクビシンは警戒心が強く、人の出入りが多い家には住み着きにくい性質があります。反対に 月単位で人がいない家 は、安心して巣作りができる場所として選ばれやすくなります。相続後に月1回程度しか見回りができていない実家は、この条件に該当しやすくなります。
2|屋根まわりの傷みで「侵入口」がある
老朽化が進んだ住宅では、外壁の継ぎ目・通風口・縁の下・屋根の隙間 など、わずかな隙間からの侵入が起こります。ハクビシンは 直径8cm程度の穴 でも通り抜けられると言われており、目視では気づきにくい隙間から侵入することもあります。
3|庭木が屋根に届いている
ハクビシンは木登りが得意で、庭木の枝が屋根に届いている と、そこから屋根に登って侵入する経路が成立します。剪定の手が入っていない庭は、それだけでも侵入経路になりやすくなります。
ご実家が 「築40年を超えている」「見回りが月1回に満たない」「庭木が伸び放題になっている」 のいずれかに当てはまるようでしたら、先に確認しておきたい観点です。
持ち主のご家族ができる予防策|「ねぐらをなくす」「餌をなくす」
「ねぐら」をなくす(住まいを与えない)
- 屋根・外壁の隙間を塞ぐ:金網、パンチングメタル、モルタルなどで頑丈に補修
- 通風口・軒下の点検:目の細かい金網(10mm程度)で塞ぐ
- 縁の下の入り口:床下換気口を金網でカバー
- 庭木を剪定:屋根から2m以上離すのが目安
「餌」をなくす(食料を残さない)
- 果樹の実を落としたまま放置しない:柿・イチジク・ビワは特に狙われる
- 生ゴミ・野菜くずを庭に残さない:ご近所からの通報のきっかけにも
- ペットの餌を屋外に置きっぱなしにしない
- コンポスト・肥料の管理:密閉容器で保管
これらは 年に2〜3回の見回りとメンテナンス で対応可能です。地元のシルバー人材センター、造園業者、空き家管理業者に依頼する形も一つの進め方です。費用は年 2〜10万円 が目安となります。
自治体の支援制度|世田谷区・大阪府の事例
世田谷区|捕獲器派遣の支援制度
東京都世田谷区では、住民からの申請に基づいて 捕獲器の無料貸し出し を行っています。捕獲器の設置・回収は自治体または委託業者が対応。ハクビシンは鳥獣保護管理法で保護されているため、自治体の許可なく捕獲することはできません。
大阪府|第5期アライグマ防除実施計画
大阪府はアライグマの防除計画を策定していますが、ハクビシンも被害相談の対象として自治体が窓口を設けています。東大阪市・八尾市・大阪市では、被害相談は各市の環境衛生課が窓口となります。
被害が発生した場合、ご自身での対応より まず自治体窓口にご相談 されるのが安心です。
サント(東大阪・八尾・大阪市)が対応できる進め方
株式会社サントは、東大阪市・八尾市を中心に大阪府内全域で空き家の買取・再販を行ってきました。ハクビシン被害の懸念がある実家について、次のようなご対応が可能です。
- 遠方所有者に代わる 現地確認・写真報告(軒下・屋根まわりのチェック)
- 庭木の剪定・伐採(提携造園業者連携)
- 屋根まわりの隙間補修のアドバイス
- 被害が進んだ場合の 解体・現況買取 まで一貫
- 狭小地・底地・借家人付き物件の個別相談
よくあるご質問|FAQ
Q1. 屋根裏で音がします。ハクビシンと決めつけていいですか?
いいえ、音だけでは判断できません。屋根裏で音がする場合、ハクビシン・アライグマ・ネズミ・イタチ・タヌキなどの可能性があります。糞の形・大きさ・臭い、足跡、目撃情報 を総合的に確認する必要があります。専門業者に調査を依頼されるのが確実です。糞は病原菌を含む可能性があるため、素手で触らず、マスク着用のうえ確認されると安心です。
Q2. ご自身で罠を設置して捕獲することは可能ですか?
いいえ、ハクビシンは 鳥獣保護管理法 で保護されているため、自治体の許可なく捕獲することはできません。無許可捕獲は違法行為となります。まず自治体の環境衛生課にご相談いただき、捕獲許可を取得したうえで、専門業者または自治体委託業者に依頼するのが正しい手順です。
Q3. 被害が出てしまった場合、修繕費はいくらかかりますか?
被害の程度によって幅がありますが、目安は次のとおりです:
軽度(糞尿の清掃、消毒):10〜30万円
中度(天井裏の断熱材交換、部分修繕):30〜100万円
重度(天井・壁の全面張り替え、シロアリ二次被害):100〜300万円
「住み着かれる前の予防」との費用差は大きく、予防年2〜10万円 vs 被害後30〜300万円というスケールとなります。
Q4. 火災保険でハクビシン被害はカバーされますか?
基本的には対象外です。火災保険は「火災」「風災」「水災」等の自然災害を対象としており、動物による被害は 「動物損害」 として特約で対応する必要があります。空家向けの火災保険では動物損害特約が付いていない場合もあるため、契約内容をご確認いただくと安心です。
Q5. ハクビシンは病気や寄生虫を媒介しますか?
はい、次のような病原菌・寄生虫を媒介する可能性があります:
・ダニ(皮膚炎の原因)
・回虫・条虫類(寄生虫)
・レプトスピラ(腎炎の原因)
・SFTS(重症熱性血小板減少症候群)の媒介
糞尿の清掃をご自身で行われる場合は、マスク・手袋・防護服を着用し、消毒液で消毒されるのが安心です。心配な場合は専門業者に依頼するのがおすすめです。
まとめ|住み着かれる前が対策のタイミング
ハクビシン対策のポイントを振り返ります。
- 東京の相談件数:10年で約2倍(2018年98件 → 2025年183件)
- 3つの条件:静けさ、隙間、庭木
- 予防策:ねぐらをなくす、餌をなくす、侵入経路を断つ
- 費用:予防年2〜10万円 vs 被害後30〜300万円
- 自治体窓口を活用(捕獲は許可制、ご自身での捕獲NG)
「住み着かれてから」の対策は費用も精神的負担も大きくなります。年2〜3回の定期見回りと予防で、被害の芽を摘まれるのが最も効果的です。
東大阪・八尾・大阪市で空き家のご相談ならサントへ
株式会社サントは、東大阪市・八尾市を中心に大阪府内全域で空き家の買取・再販を行ってきました。ハクビシン被害の懸念がある実家のご相談から、現地確認、庭木剪定、被害後の解体・買取まで、ご家族の窓口として一貫してお手伝いいたします。査定・ご相談は無料、判断材料としてご利用いただけます。
