解説

所有権移転登記とは、売買・相続・贈与・財産分与など、何らかの原因によって不動産の所有者が変わった際に、登記簿上の所有者名義を新しい所有者に書き換える手続きをいいます。原因によって必要書類や登録免許税の税率が異なり、たとえば売買では2.0%、相続では0.4%といったように区分されています。空き家を相続した際の名義変更も、この所有権移転登記の一種で、「相続による所有権移転登記」として行います。法務局への申請が必要で、司法書士に依頼するのが一般的です。

関連法令・制度

所有権移転登記は不動産登記法に基づき、登録免許税は登録免許税法によって課税されます。2024年4月からは相続による所有権移転登記が義務化され、原則として相続開始を知った日から3年以内に申請する必要があります。

空き家所有者にとっての意味

空き家を売却する際には、買主への所有権移転登記が前提となります。前段階として、被相続人名義のままであれば、まず相続による所有権移転登記を済ませる必要があります。名義を整理しておくことで、買主・金融機関・不動産会社との取引が円滑に進み、住宅ローンの設定や引き渡しのスケジュールも組みやすくなります。また、所有者が明確になることで、固定資産税の納税通知や行政からの連絡も適切に届くようになり、空き家管理上のメリットも生まれます。

よくある誤解・注意点

「契約書を交わせば名義が変わる」と思われがちですが、登記をしなければ第三者に対する所有権の主張が難しくなります。また、登録免許税は不動産の評価額に応じて決まるため、想定より費用がかかるケースもあります。事前に司法書士に概算を確認しておくと安心です。

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