「実家をどうするか、そろそろご両親と話しておきたい」
「兄弟にはLINEで少し話したが、その後進んでいない」
「新聞やニュースで見るたびに気になるけれど、切り出せない」
相続前のご家族から、こうしたお声を伺います。日本経済新聞の調査によれば、実家じまいについて 7割のご家族が「親子で相談していない」 と回答されています。話したいけれど、話し合いに至らない——これが多くのご家庭の実態です。
では、実際に話し合いを始めたご家族はどのような場面がきっかけになったのか。複数の民間調査から見えた 3つの場面 と、切り出し方の3つのコツをご紹介します。
まず結論として|話し合いは「その日」より「きっかけ」で決まる
「実家どうする?」の話し合いは、こちらから設定した「その日」よりも、自然な出来事のきっかけで始まっているご家族が多いという傾向があります。すむたす、PGF生命、LIFULL、オープンハウスなど複数の調査から、話し合いのきっかけとなった代表的な場面が3つ見えてきました。
- 場面1:ご自身が住まいを購入・住み替えしたとき
- 場面2:ご親族(祖父母・親戚)の相続が話題になったとき
- 場面3:親御さんの入院・体調の変化があったとき
いずれも、意図的に作った「話し合いの日」ではなく、日常の出来事から自然に話に入れる場面 です。順にご紹介します。
民間調査で見えた「話し合えていないご家族」の実態
複数の民間調査から、話し合いの実態が数字で見えてきます。
- 日経新聞(2025年8月):実家じまい「売却」が最多の3割、7割が親子で相談していない
- すむたす調査:「実家じまいで困っていること」1位は「親と話し合えていない」
- PGF生命『おとなの親子の生活調査2024』:親子の会話頻度は年々減少傾向
- 内閣府 高齢社会対策総合調査:親側も「話したい」と思いながら切り出せていない
興味深いのは、親側も「いつか話したい」と思っている という点です。子側が「親は嫌がる」と思い込んでいるだけで、実際は両方が「相手が切り出すのを待っている」ご家庭が多くあります。
話し合いのきっかけになった3つの場面
場面1|ご自身が住まいを購入・住み替えしたとき
お子さん世代が家を買った、住み替えた、リフォームしたなどの経験は、不動産・住宅ローン・登記の話題を自然に持ち込める場面 です。
- 「家を買ってみて、実家のことも気になるようになった」
- 「うちの登記のことで司法書士に相談して、そういえば実家の登記はどうなってるんだろうと気になった」
- 「住宅ローンの相談のときに、実家の相続税評価も気になった」
ご自身の実体験からの気づきとして話に入ると、押し付け感が薄れます。「勉強になったから共有したい」というスタンスが受け入れられやすくなります。
場面2|ご親族(祖父母・親戚)の相続が話題になったとき
親御さんの兄弟姉妹、伯父叔母、いとこなど、ご親族で相続が発生した際、「他人事ではない」と親御さん側も感じる機会です。
- 「◯◯おじさんの家、どうなるんだろうね」
- 「いとこも実家のことで大変らしいね」
- 「田舎の祖父の家は登記が終わっているのかな」
親御さんが話しやすい話題として、「うちの家」より「他家の相続」から入る のが自然な流れです。会話の中で親御さん側から「うちはどうなんだろうね」と自然に出てくることも多くあります。
場面3|親御さんの入院・体調変化があったとき
親御さんが入院された、大病を患った、要介護認定を受けたなどの節目は、ご家族全員が「今後のこと」を真剣に考える場面です。
- 入院中の見舞いで、退院後の暮らしを話す延長
- 介護認定の申請と一緒に、家財の整理を話題に
- 「もし何かあったら」の話が、自然に「じゃあ家はどうする?」につながる
ただし、体調が回復途上の時期は、親御さん側の心境も揺れているため、タイミングと言い方には配慮 が必要です。「決めなくていいから、いくつか候補を知っておこう」というスタンスが安心を与えます。
切り出し方の3つのコツ
コツ1|ご自身が学んだことから入る
「◯◯って知ってる?」より、「勉強してみて分かったんだけど」の形が受け入れられやすくなります。
例:「相続登記が2024年から義務化されて、3年以内に登記しないと過料10万円らしいよ。うちも今のうちに登記だけしとこうか?」
コツ2|「いま決める」ではなく「いま知っておく」スタンス
親御さん側が最も警戒するのが、「子どもが早く売却させたがっている」印象です。反対に、「決めなくていいけど、選び方だけ知っておきたい」というスタンスなら、抵抗感が薄れます。
例:「今すぐどうこうする話じゃなくて、いざそうなったときの選び方だけ、私たちで調べておきたいんだけど」
コツ3|第三者の情報を使う
ご自身の意見として押すより、「新聞に書いてあった」「テレビで見た」「友達が困っていた」など第三者情報を挟むと、親御さん側の受け入れやすさが上がります。
例:「近所の田中さんも実家のことで困っていて、司法書士に相談してるって聞いた。うちも一回相談してみようか」
話し合いは1回で結論を目指さなくて大丈夫
「実家どうする?」の話し合いは、1回で結論に至るものではありません。
- 1回目:話題を出して反応を見る
- 2回目:ご両親の希望・不安を聞き取る
- 3回目:選び方の候補を並べる
- 4回目:ご兄弟を含めた家族会議で方向性を確認
年に2〜3回、お盆・お正月・父の日・母の日といった機会に少しずつ進められると、無理なくご家族の意向を揃えていけます。
ご家族会議の前に揃えておきたい判断材料
実際にご兄弟を含めた家族会議を開かれる際、次のような資料があると議論が具体的に進みます。
- 実家の 登記事項証明書(法務局で600円)
- 直近の 固定資産税課税明細書(税評価額の把握)
- 不動産業者からの 無料査定書(買取・仲介の両方)
- 近隣の 成約事例(国交省不動産情報ライブラリで確認)
- 10年間の 維持コスト試算(保有し続けた場合)
- 相続登記・売却の スケジュール表
数字と根拠が並ぶと、感情論の対立を避けられます。「感覚」ではなく「材料」で話し合われるのが、後々のトラブル回避にもつながります。
サント(東大阪・八尾・大阪市)が対応できる進め方
株式会社サントは、東大阪市・八尾市を中心に大阪府内全域で空き家の買取・再販を行ってきました。ご両親がお元気なうちからのご相談、ご兄弟の家族会議に向けた判断材料のご提供まで、ご家族の窓口として一貫してお手伝いいたします。
- ご両親がお元気なうちからのご相談窓口
- 買取査定と仲介想定価格の並列比較資料
- 10年保有vs今売却の手取り比較シミュレーション
- 相続登記の司法書士連携のご紹介
- ご家族会議での判断材料をご提供
よくあるご質問|FAQ
Q1. まだ売却を決めていない段階でも、査定をお願いしてもいいですか?
もちろん構いません。むしろ、判断を始める前の 「相場感を掴む」ため の査定利用は、多くのご家族で行われています。査定額は業者や時期で幅が出ますので、3〜4社から取って中央値を確認されるのがおすすめです。査定は無料で、営業を強く受けたくない場合はその旨をお伝えいただければ尊重されます。
Q2. 親には内緒で査定を依頼できますか?
技術的にはご相続予定者だけで机上査定(書類のみ)を依頼することは可能です。ただし、査定額の精度は訪問査定より下がります。また、後々親御さんに「勝手に査定を取った」と知られると、話し合いがこじれる可能性もあります。親御さんに一言お伝えのうえで進める 方が、後の話し合いはスムーズです。「相場を知っておきたいから査定だけ取ってみるね」という伝え方で、大半のご家族は理解を得られます。
Q3. 兄弟姉妹で意見が割れている段階でも、相談できますか?
もちろん可能です。意見が割れている段階でこそ、数字を並べた比較資料 が役立ちます。「保有派」「売却派」の主張を、10年後の手取り試算・維持コストで比較すると、感情論の対立を避けられます。サントでは、ご兄弟でお集まりいただく前の資料作成もお手伝いします。
Q4. 親が家族信託や成年後見の話も気になっているようです。
家族信託・任意後見は、ご両親がお元気なうちにしか契約できない制度です。認知症の診断が下りると、契約自体ができなくなります。ご両親側から話題が出ているタイミングは、制度を検討される好機 です。司法書士・弁護士との相談を並行して進められると安心です。
Q5. 話し合いがまとまらないまま、親が亡くなってしまいそうで不安です。
「まとまらないまま」の状態でも、ご両親のご存命中に一言でも意向を伺えていると、その後の判断が格段に楽になります。「実家は誰が使う予定?」「売却する場合、こだわりはある?」など、簡単な質問だけでも文字に残されておくと、後々の話し合いの土台になります。完璧な結論より、「意向のかけら」を残されるところから始められると安心です。
まとめ|話し合いは「きっかけ」を活かす
実家の話し合いを始めるポイントを振り返ります。
- 7割が親子で相談していない(日経調査)が実態
- 3つの場面:ご自身の住み替え、ご親族の相続、親御さんの体調変化
- 3つのコツ:ご自身が学んだことから入る、いま知っておくスタンス、第三者情報を活用
- 1回で結論不要:年2〜3回、少しずつ進める
- 判断材料:登記・課税明細・査定書・成約事例・維持コスト試算
親御さん側も「話したい」と思っています。子側が待つのではなく、「聞きに行く」 スタンスで、日常のきっかけを活かされると、話し合いは自然に進みます。
東大阪・八尾・大阪市で実家のお話し合いを始める方へ
株式会社サントは、東大阪市・八尾市を中心に大阪府内全域で空き家の買取・再販を行ってきました。ご両親がお元気なうちからのご相談、ご兄弟の家族会議に向けた判断材料のご提供まで、ご家族の窓口として一貫してお手伝いいたします。査定・ご相談は無料、無理な営業はいたしません。
